●メカニズム
動脈には本来、弾力性がある。ところが、動脈壁に脂肪や石灰質が付着することで、動脈壁が厚くなったり硬くなったりします。これが動脈硬化です。動脈硬化が起こると血流が悪くなるため脳や心臓など、さまざまな臓器の働きが鈍くなり、重大な病気を招く場合があります。
なぜ、動脈硬化が起こるのかは、はっきりとは解明されていませんが、遺伝的な体質、高血圧や、血中コレステロールの増加による高脂血症、喫煙、肥満、糖尿病、ストレス、運動不足などが深く関わっていると考えられています。
血管の老化現象とも言われ、40歳以上のほとんどの人たちに見られます。なかには10代の若者に初期の動脈硬化が見られるケースもあります。
●こんな症状のときは要注意
動脈硬化は、硬化が起こる場所によって症状が異なります。体中のどの動脈でも起こる可能性があり、特に起こりやすいのは脳動脈、頚動脈、冠状動脈、腎動脈などである。脳動脈硬化の場合は、立ちくらみ、耳鳴り、興奮などの初期症状が現れ、進行すると脳梗塞や、脳出血などを引き起こします。冠状動脈に硬化が起こると、心臓機能が低下し、狭心症、心筋梗塞、心不全といった心臓発作を起こす危険があります。
このほかにも腎動脈硬化では高血圧や腎機能障害、大腿動脈硬化では下肢に血が通わなくなり壊疽を起こすこともあります。
●動脈硬化予防のためのアドバイス
動脈硬化の予防には、血中コレステロール値を下げ、血管を広く保つ必要があります。そのためには、規則正しい生活習慣が不可欠。特に注意すべきは食事と運動です。まず動物性脂肪の多い食品や甘いもの、アルコールを控え、植物性タンパク質を多く含む食品を中心とした食生活を心がけましょう。
サバやイワシなどの青魚に含まれるEPA,DHAには血液が固まるのを押さえる働きがあるので特にお勧めします。
食物繊維には余分なコレステロールを吸着し排泄する働きがあるので、野菜やイモ、海藻、キノコなどを積極的に摂りましょう。
適度な運動は脂肪を燃焼しコレステロールを減らす効果があります。無理をしない程度に毎日続けることが大切です。